産後(帝王切開の場合)の回復|広島県福山市の整骨院・整体院なら寺岡はりきゅう接骨院

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産後(帝王切開の場合)の回復

帝王切開をして出産した場合も基本的には経腟分娩のママと変わりません。
しかし、開腹手術をしたという意味では、術後の傷の回復という別の変化があります。

悪露は必ずある。
分娩後の生理様の出血を悪露と言いますが胎盤がはがれた後に出る血液や・リンパ液・内膜の組織などですから、
帝王切開でも必ずあるものです。

悪露は始め、赤色→茶色→黄色→白色という具合に変化していき、
産後の子宮の回復(子宮復古)や体力の回復度合いを計る目安となり得ます。

子宮そのものの大きさも段々と小さくなり、出産直後の1000gから6週後には70gまで縮小します。

後陣痛がある。
出産後は後陣痛という生理時の腹痛のような痛みが生じます。
経腟分娩の場合は、陣痛があって一度経験するのですが、帝王切開の場合は初めてなので、とまどうかもしれません。

しかし、これは大きく膨らんだ子宮が元に戻る(収縮)ときに出る痛みなので、正常なものです。

帝王切開後の子宮の回復は、経腟分娩のそれよりも一般的に遅いとされています。

なるべく、膀胱に尿をためないようにしましょう。
それが痛みの原因になることがあるからです。

産道や周りの筋肉も痛む
経腟分娩の時の赤ちゃんの通り道が産道ですが、帝王切開の場合もダメージを受けています。
産道だけではなく、骨盤周りの筋肉、靭帯も同様です。

出産そのものというよりは、10カ月の妊娠期間中は重くなる子宮をずっと支えてきているからです。

ですから、どのような形の出産であれ、その部分のケアを怠れば、緩みがちになり、尿漏れなどの排尿障害の原因になります。

母乳
乳房は出産後さらに大きくなり、授乳に適したものになっていきます。
帝王切開であっても、おっぱいは(母乳)は出ます。

赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことで、乳汁分泌ホルモンであるオキシトシンが出ます。
さらにプロラクチンというホルモンが母乳を産生します。

つまり、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことで、これらのホルモンが出てきます。
ですから、なるべく早くおっぱいを吸わせたいのです。

帝王切開の場合はお腹の傷口が痛むため、それがおっくうになるかもしれませんが、なんとオキシトシンには沈痛作用もあるらしいのです。
オキシトシンは子宮の回復も早めてくれます。

やはり、自然の摂理は大したものですね。

でも、生真面目すぎるママは母親になった責任感から、体が辛くても絶対授乳せねば、と頑張りすぎてしまうかもしれません。

子育ては先が長いのです。
自分の体をしっかり養生しましょう。


※余談ですが・・・
出産はキレイで、産後にフランス料理がでたり、すぐにシャワーができる病院がいい、と思う方がいるかもしれませんが、出産は旅行ではありません。

産後は一か月くらいは、薄暗いところで、静かにゆったり過ごすのが体の回復のためには大事です。

食事も消化の良いものを控えめにとり、できればシャワーなどはしばらく浴びないほうが良いです。

出産は体中の穴という穴が大きく開きます。
その穴をふさぐためにも風呂やシャワーは避けたほうがいいでしょう。

子宮の回復のためには、特に目からの刺激を控えたほうがいいのです。
テレビやスマホ、明るいライトなどはそれを妨げます。

また、帝王切開は必ずしも予定出産ではない場合もあります。
母体や赤ちゃんに危険なできごとがあり、緊急帝王切開になる場合もあるでしょう。

その後、強烈なトラウマとして、精神的に大ダメージを受け、回復に時間がかかることもあります。

もしも、日常生活に支障があるほどの後遺症が残ってしまったら、専門家に相談しましょう。

帝王切開でも産後の骨盤矯正が必要

産道を通らない帝王切開であっても、母体は骨盤を開き、準備をしています。
その時点で骨盤は緩んでいます。

それを証拠に当院には帝王切開のママさんも通常分娩のママとほとんど同じ症状(産後の腰痛、尿もれ、恥骨痛など)を訴えて来院されます。

これを放っておくのはよくありません。

骨盤が不安定になりますから、いろんな障害をもたらします。

これは経腟分娩の場合とほぼ同じです。

お腹の傷口が回復して、普通に動けるようになったら、信頼のおける骨盤矯正を受けることをおすすめします。