外反母趾が原因で体中が痛くなった症例|広島県福山市の整骨院・整体院なら寺岡はりきゅう接骨院

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外反母趾が原因で体中が痛くなった症例

77歳の女性ですが 左足の親指の爪が黒っぽくて、2センチほど盛り上がり、なんとも不気味な(失礼)な様相です。

主訴は親指のしびれと激痛です。

歩く様子を見ると左右に揺れて とても不安定です。

歩くたびに足や腰に痛みが走るようです。


この方 なんと5年間もこの痛みに悩まされ 

歩くのも大変で 

「このままでは歩けなくなる」

といろんな病院を巡ったそうです。

整形外科・外科・皮膚科は言うに及ばず 

神経内科・脳神経科など最後に総合病院で2週間も入院して 

レントゲン検査・CT ・MRI・血液検査・脳の検査・心臓などの臓器・神経的な精密検査etc,,,,  

あらゆる検査をしてもらったそうですが 

結果は

「異常ありません、精神的なものでしょう」と言われて、

大量の痛み止めや向精神薬を処方されたものの、

痛みやしびれは変わらず、

数年前からは 

この指をかばう為か、腰も痛くなりやっとの思いで生活していたそうです。
(ちなみに一人暮らしです)

当院への受診

最初診たときに 

爪の変形と変色が目に入りましたが 

それ以上にひどいのが外反母趾と内反小趾でした。

指先が内側に変形し、足先がとがった状態です。

要するに 

足の指が広がってないため 

非常に安定が悪く 

立っておくのも辛い、足が踏ん張れないのです。

これは逆側も同じような状態でしたが 

幸いそちらにはまだ痛みが出ていなかったので、良かったのですが、このまま放置すると、患側と同じようになってしまうのは容易に予想できました。


爪の変形や変色は足の指が広がっていないため 

靴を履くと靴の中でこすれて 

刺激を受けたためにそうなってしまったもの 

と推測できました。(それも長年)


この異常な足の形を何とかしないと 

根本的な解決には至らないと判断して外反母趾の整復をして矯正テープを貼り 

治療終了 

その日は様子を見て頂きました。

翌日 

再来院されると歩き方が昨日までと違い、表情も明るい。

「痛みがすごい楽になりました、ありがとうございました! 歩くのも楽ー! いっぱい検査して入院までしたのに、あれはなんだったんですかね?」

と喜んでいただきました。


もちろん安定するまでは日数がかかるとは思いますので 通院が必要なのですが、日常生活が普通に送れるレベルが夢ではなくなったのではないでしょうか。

症例から感じたこと

患部(悪いところ・痛みのある場所・痛みを訴える場所)のみ診ていてはだめだと再確認することが出来ました。

そして 

足の大切さ 

5本の指でしっかり踏ん張ることがいかに大事なのかを考えさせられました。

足が不安定だと 

全体に影響が及び、体がゆがむと内臓にまで支障が来るため、早めの対処が必要です。

体のあちこちに痛みがある方はまずは、御自分の足元を見つめてみて下さい。

足の指がしっかりと地面に踏ん張っているかどうか。

外反母趾や内反小趾になっていないか。

それにしても 5年間も病院で何を検査したのかな???