産後の尾骨痛について|【産後骨盤矯正】広島県福山市の寺岡はりきゅう接骨院

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産後の尾骨痛について

産後の尾骨痛の原因と症状について、臨床的な視点から考察します。尾骨痛は、産後に比較的頻繁にみられる症状の一つです。尾骨は骨盤の最後部に位置し、座骨と骨盤の間に位置する三角形の骨であり、複数の筋肉や靭帯によって支持されています。産後の尾骨痛の原因は、主に以下の点によるものと考えられます。

まず、出産時の姿勢や力の入れ方が原因となることがあります。分娩時には、腰を丸めたり、尾骨に過度な圧力がかかるような姿勢がとられることがあります。このような姿勢や力の入れ方によって、尾骨周囲の組織に負担がかかり、痛みが生じる可能性があります。また、分娩が長引いたり、出産時に力んだりすることで、尾骨周囲の組織に損傷が生じ、痛みが残ることも考えられます。

さらに、妊娠中や出産後の体重増加や運動不足も尾骨痛の原因となります。妊娠中には体重が増加し、出産後も体重が戻らないことがあるため、尾骨周囲の組織に負担がかかりやすくなります。さらに、妊娠中や出産後は運動制限があることが多く、筋力や柔軟性が低下することで、尾骨周囲の組織への負担が増加し、痛みが生じやすくなります。

また、複数の妊娠や分娩経験がある場合、尾骨痛が生じやすくなることがあります。複数の妊娠や出産によって、骨盤の変形や靱帯の緩みが進み、尾骨周囲の組織に負担がかかりやすくなります。さらに、複数の妊娠や出産によって、尾骨周囲の組織が繰り返し負担を受けることで、痛みが慢性化する可能性があります。

尾骨痛の症状は、主に尾骨周囲の痛みや圧痛、座るときや立ち上がるときに痛みを感じることが挙げられます。また、歩行時や階段の昇り降り時に痛みが増すこともあります。尾骨痛は、特に座ったり立ち上がったりするときに痛みを感じることが特徴的であり、症状の強さや頻度は個人差があります。

さらに、尾骨痛には放射痛や坐骨神経痛の症状が伴うこともあります。尾骨周囲の組織に炎症が生じると、周囲の神経に圧迫がかかり、坐骨神経を刺激することで、坐骨神経痛の症状が現れることがあります。このような症状がある場合は、専門家による適切な診断と治療が必要となります。

総括すると、産後の尾骨痛の原因は出産時の姿勢や力の入れ方、体重増加や運動不足、複数の妊娠経験など様々な要因が組み合わさって生じる可能性があります。尾骨痛の症状は尾骨周囲の痛みや圧痛、放射痛や坐骨神経痛などであり、個人差があります。尾骨痛が継続する場合は、専門家による診断と治療を受けることが重要となります。適切な治療を行うことで、尾骨痛の症状を軽減し、日常生活の質を向上させることができるでしょう。

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